ある夏の終わり

今日の夕方、今制作している

”東京タワーとネコ”さんシリーズの夕焼けバージョンを描いていた。

窓の向こうに見える東京タワーや高層ビル群の背景を先に描いていたので

今日は猫さんの部分に着手。


猫さんは迷った末、前作と同じ猫さんにした。

前作に描いたグレーの猫さんのちょっと生意気そうな姿が自分自身とても気に入っていたから。

絵を描くのに集中していたらしばらくして窓の向こうからセミの鳴き声が聞こえてきた。


私は夏が大好きなので、ここ最近はまだ暑いとはいえ少しづつ夏が終わっていくさみしさを感じていたので、その鳴き声を聴いてなんだかとてもうれしくなった。


まだ夏はおわっていなかったんだ♡って。


だけども、よく聞いてみるとそのセミの鳴き声はこれまでとは少し違っていて、

真夏の力強く太い生命力あふれる鳴き声ではなくて

なんとなくか細い鳴き声に感じて。

せみさんの生命が終わりに近づいているのを感じて

 やはり夏が終わりかけているのを感じた。


せみさんが最後の力を振り絞って鳴いている。

精一杯生きている。

今世を全うしようとしている。

最後の最後までがんばろうとしている。

そう思うとなんだか胸にぐっとくるものがあった。


その鳴き声から、私もがんばろうとおもえた。

ある夏の終わりの日。




Yukari Blair Art Gallery

海外約20か国の旅を通してたどり着いた感性と経験から ”みんな世界に一人だけの唯一無二の尊い存在”だと気づき オリジナルの画風で絵を描きこのことを伝えるためアーティストとして活動開始する。

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